導入事例

事務機器・光学機器製造会社様

2025.07.1

~「無限カタログ」導入による少額案件の業務最適化と戦略的購買体制の構築~

導入の背景

製造業における購買・調達業務は、他業種よりも直接材と間接材の意識が顕著で、それぞれ異なる管理手法とアプローチが求められる傾向にあります。
特に、事務機器・光学機器といった精密機器を扱うような本事例の会社様では、取扱い製品の多様さに比例して購買・調達する品目数も多岐にわたるため、購買部門の業務は複雑化していました。

そのためこの会社様では、すでに購買管理システム自体は導入していましたが、直接材よりも少額だが品目数の多い間接材の購買・調達業務に対する対応工数が過大になってしまい、結果として重要度の高い直接材に対する戦略的アプローチが満足に行えない、という課題を抱えていました。
具体的には、以下のような問題が顕在化していました。

▲相見積りの取得やサプライヤ選定にかかる工数:
 間接材の単価に対して非常に過多な対応工数が必要となっており、業務全体の生産性が低下
▲直接材購買など高額・戦略的案件へのリソース配分の困難さ:
 購買部門の限られた人員が間接材購買・調達の業務に追われてしまい、重要案件へ注力しきれない
▲業務の属人化と非効率なプロセス:
 カタログ管理やシステム外での見積りなど、多岐にわたる非統一な各購買・調達フローにより、
 業務の再現性や可視性が低く、改善が進まない

このような状況は、単なる業務負荷の問題にとどまらず、直接材含めた購買・調達戦略全体におけるボトルネックとなっており、経営資源の最適配分を阻害する要因となっていました。

「無限カタログ」

こういった課題に対して、当社が提供する統合カタログプラットフォーム「無限カタログ」を、お使いの購買管理システムと連携いただくことで解決を図りました。
「無限カタログ」は、購買管理システムに連携することで、お客様が取扱いたいあらゆる商品をカタログ化・統合し、横断的にに検索・比較ができる電子カタログです。

すでにお使いの購買管理システムと併せることで、購買・調達業務における業務効率化ならびに自動化、それによるアウトソースを同時に実現し、購買部門のリソースを、直接材など戦略的なアプローチが必要となる業務へと再配分することを可能にしました。

導入効果:リソースの戦略的再配分と業務価値の最大化

具体的には、「無限カタログ」の導入によって、以下のような構造的改善が進んでいきました。

◎全体的なカタログ購買・調達業務の標準化:
各部門で個別に運用されていた購買・調達業務を統一、カタログ統合による効率的な購買により、探せなかっただけの本来不要な見積り対応が大幅に削減された
◎購買部門の負担軽減・一部アウトソース化:
業務のうち、一部少額案件を外部委託するなど、購買部門の負荷を軽減しコア業務への注力に貢献
◎自動推奨機能の活用:
価格の自動比較・推奨により、最適購買条件の選定スピードと精度が向上

これらによって、購買・調達業務の「量」だけでなく「質」についても大きく変革がなされました。
特筆する成果としては、上述する購買・調達業務の最適化によって、今まで一部少額案件に割いていた購買部門のリソースのうち、約70%を高付加価値業務へシフトさせることが可能になりました。
このように、購買部門を単なる購買・調達の実務者にしない、企業価値の創出にもつなげられることが、「無限カタログ」の強みでもあります。

本事例のように、業務全体の中でも特に見落とされがちな少額の間接材購買・調達業務の最適化が、企業全体の購買・調達戦略に大きなインパクトを与えることも少なくありません。
「無限カタログ」は、単なる業務の効率化だけでなく、その先の動きとして、購買部門のリソースも最適化し、企業の競争力を高めていく、その活動のための基盤提供に貢献いたします。

無限カタログで実現できること
無限カタログでは、お客様が希望するすべてのカタログを統合、シングルウィンドウかつワンストップでの購買 が可能になり、今まで余計にかかっていたプロセスコストを削減いたします。
また、カタログ横断での横串比較・最安値自動推奨により購買コストの大幅削減も実現いたします。
  • 導入効果 1
    カタログ統合によるワンストップ購買で
    プロセスコスト削減
  • 導入効果 2
    横串比較・最安値自動推奨で
    購買コスト削減